【アドラー心理学】自己犠牲の原因は承認欲求
更新:2021/10/28
自己犠牲が強い私。
変われたのは
アドラー「嫌われる勇気」を読んでからです。
《現代の問題には『劣等感』がある》
アドラー『嫌われる勇気』に関する論文を書いた山口は、
『嫌われる勇気』読者レビューから考察する心理課題
現代の問題には、
『依存的な他者への承認欲求の高まった背景がある』と述べています。
理由は、
ネットワーク社会やSNSの発展により“自分と他の人を比較”が強くなったことを挙げていました。
承認欲求の根本的な理由としては劣等感(劣等コンプレックス)があります。
これは、誰かと比べた時に『自分が劣ってしまっている』と感じるため『大きく見せようとする』欲求です。
この呪縛から逃れるために、
求められた本が『嫌われる勇気(岸見一郎著)』でした。
現在、『嫌われる勇気』のAmazon読者レビューは、6298件(2021/6/14)もの評価がついています。
→
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
その声の多くは、
他人の評価のために虚像を演出して毎日を生きている多くの人々の悩める日常生活である。
引用論文:山口,『嫌われる勇気』読者レビューから考察する心理課題,日本心理学会第81回大会
私は『嫌われる勇気』とアドラー心理学と出会い、人生が変わりました。
変化を踏まえて『アドラー心理学』を解説していきます。
『いいね』が欲しい!は自己犠牲につながる
《私の中で変わった〇〇重視の思考》
私は、20代後半の時に“嫌われる勇気”を読みました。
承認欲求という言葉にグーの根も出ない状態になりました。
リア充(死語?)満載のSNS投稿、『いいね』が欲しい!!
という私の行動にピンポイントで『本当にそれで良いのか』という疑問を投げかけてもらいました。
では、私の中で何が変わったのか?
「他人重視の思考」から「自分重視の思考」に変わりました。
《自己犠牲の正体は承認欲求》
他人重視の思考では、
相手に“好かれたい”、“嫌われたくない”と思いながら、
相手にどう思われるかに注意を払っていましす。
それは、相手に“承認されたい”欲求が根っこにあったからです。
自分のことは、後回しで他者を優先してしまいます。
仮にもし、一時的に承認されたとしても、欲求であるため、
徐々に欠乏し、
“もっともっと”や
“なんで見てくれないの”、
“なんでやってあげたのに好きになってくれないの”に変わります。
また、行動に対して認められなければ、欲求が満たされず、徐々に“怒り”に変わったりします。
これが、身を粉にして行う自己犠牲の正体です。
実は、承認欲求と自己犠牲は繋がっているのです。
承認欲求の完全否定
アドラーは、この承認欲求を
“完全否定”しています。
生きているうえで不要ということです。
相手がどう思おうと、それは相手にしか選択できないし、
そこで気をもむ必要はないということ。
-私の心の声-
だけど、嫌われることの、何が怖いかって、
嫌われることで私の人生に不利益が生じるんじゃないのか?
-心の声終了-
それでも、アドラーは完全否定します。
人生の選択権は自分にある
嫌われて損をすると考えている時点で、自分の人生は人の選択(好き嫌い)に左右されてしまうと思っています。
裏を返せば、
“自分の人生は人によって決められてしまう”
ことを自分が認めてしまっています。
-心の声-
よくない、よくない、自分の人生は自分で決めたい。
-心の声終了-
自己犠牲の原因は承認欲求と分かりました。
しかし、そんな簡単には変わりません。
変わりたい、変われない、変わりたくない(その正体)
課題の分離、自己受容(普通である自分を受け入れる)
まだ終わりません。ここを知る必要がありました。
岸見一郎/古賀史健 ダイヤモンド社 2013年12月13日頃
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