アドラー心理学で学んだ『人は色メガネをかけている』

カテゴリー │『アドラー心理学』自分軸と承認欲求

アドラー心理学で学んだ『人は色メガネをかけている』



今は、インターネットが日常。


ネットの世界でも人間関係が築きあげられています。


20代の頃の私は、

顕示欲・承認欲求が強く、人の眼を気にして生きていました。
※自己顕示欲(じこけんじよく):周囲の人々から注目され、そして認められたい、という欲求のこと。(引用元:Weblio 辞書)


SNSでは『いいね』をもらいたいが為の、見栄を張った投稿。


そんな自分でいることに嫌になり疲れてしまいました。


~ブログのポイント~
・色メガネをかけていることに気づき、自分の行動を選択する
・自分の生き方を優先する


アドラー心理学で学んだ『人は色メガネをかけている』



そんな中、アドラー心理学から、

他者からの評価を得るよりも、自分の生き方を優先することを学びました。

そして、
私が持っている自己顕示欲や承認欲求は、

劣等感をもとにしていたものだと気付きました。

劣等感は、他者との比較の中で生まれた当人の主観です。劣等感を克服するためには自己受容が重要であると、アドラー心理学を通して学びました。





アドラー心理学の醍醐味



岸見・古賀共著で有名な、『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』・『幸せになる勇気』の神髄、


アドラー心理学を紹介します。




アドラー心理学の醍醐味は、

『実は、自分で見たい世界を選択してみている』というところだと思います。

ウラを返せば、世界は自分が見たいものだけを選択してみることができるということです。

そして、アドラー心理学は実践の心理学として提唱されています。

アドラー自身、
実践し理解するには、生きた年齢の半分の期間が必要だと述べています。



心理学者アドラーとは?



アドラー心理学で学んだ『人は色メガネをかけている』



〇アドラーはこんな人
アルフレッド・アドラー(1870~1937) は、


オーストリア出身の心理学者・精神科医者です。

子どもの頃に“くる病”を患い、身体の不自由がありました。

成長するにつれ身体的ハンディキャップを乗り越え、子どもの頃からの夢である医師になりました。

その後、精神分析の分野でフロイトに師事するも

考えの相違から、別の道を歩むことになります。


人間の基礎について
フロイトは性的欲求(リビドー)といったのに対して、

アドラーは劣等感が中核にあると考えます。

また、戦争(第一次世界大戦)を通して、

フロイトは「人間には攻撃欲がある」と結論付けましたが、

アドラーは「人間は仲間である」と述べています。

このことからでも、全く異なる思想がうかがえます。

さらに、アドラーは
人間の苦悩のすべては、対人関係から生まれるものと、述べています。


そして、すべての人が苦悩から逃れ、

幸福に生きる方法として『個人心理学』を提唱しました。


〇学者でありながら実践者であったアドラー

上記で、アドラー心理学は実践の心理学と述べましたが、

実際にアドラー自身も研究者では留まらず実践者だったようです。


アドラーの息子、精神科医のクルト・アドラーによれば、

父は、『腰かけ椅子にすわり観念だけを追い求めるインテリとは正反対の存在であった』といっています(ホフマン『アドラーの生涯』より)。





アドラー心理学の特徴



〇アドラー心理学の特徴

皆、同じ世界を生きているのではなく、

自分が見ている世界を、『自分なりに意味づけ』し、

意味づけした世界を生きている。


例えとしては、皆、それぞれに違った色眼鏡をかけて、同じ世界でも違った世界を見ているということです。


以下引用。
子どもの頃に不幸な経験をした人がいるとします。


ある人は、『自分が不幸な経験をしたことで、それを回避する方法を学んだから、自分の子供が同じ経験をしないように努力しよう』と考えます。

別の人は、『自分は子どもの頃に苦しんでそれを切り抜けたのだから、自分の子供も苦しさを乗り越えるべきだ』と考えます。

また『自分は不幸は子ども時代を送ったのだから、何をしても許されるべきだ』と考える人もいます。


引用元:NHK「100分de名著」ブックス アドラー 人生の意味の心理学―変われない? 変わりたくない?


アドラー心理学で学んだ『人は色メガネをかけている』



私は、この話を読んで

信長、秀吉、家康を思い出しました。


泣かないホトトギスに対して、

信長は『泣かぬなら、殺してしまえ。』
秀吉は『泣かぬなら、泣かせてみせよう。』
家康は『泣かぬなら、泣くまで待とう。』

同じ、泣かないホトトギスに対して、三者三様の見方を持ち、違った行動を表現します。

世界は如何様にも自分で解釈でき、自分にあった行動を取れば良いのです。


〇アドラーが提唱したその他の概念
・承認欲求の完全否定
・『原因論』ではなく『目的論』
・『自己肯定』ではなく『自己受容』、普通であることの勇気
・課題の分離
・共同体感覚


私にとってはどれも人生観が変化する内容でした。



長くなるので、別の記事で説明しています。


【あわせて読みたい】
概要:アドラー心理学のキーワードの『承認欲求』、『課題の分離』、『目的論と原因論』を解説しています。アドラー心理学ではどれも欠けてはならない主張となっています。過度な劣等感が承認欲求を生み出し、自分と他者を混同してしまい、自己犠牲が生れ、さらに過去に縛られた人生で『いま』を生きられない。
そんな状況を打開するための心理学です。

記事:リンク↓↓
自己犠牲の原因は承認欲求
【アドラー心理学】課題の分離で他人に振り回されない
【劇薬アドラー心理学】目的論はコンプレックスも否定




関連記事
私の人生に影響を与えた名著:伸びしろある20代に読んで欲しい本7選


参考書籍:アドラーについてさらに詳しく知りたい方は一読する価値ありです。



読書しましょ!!勉強になったと思われた方は“ブックマーク”してまた見に来てください。



【 ブログを書いている人 】
はいた~い、意識レベルラボを運営している“ひで汰”です。
アドラー心理学で学んだ『人は色メガネをかけている』このブログは、沖縄出身の読書好きな医療人が書いています。日常的に論文や本を読んでいます。
資格:理学療法士および協会指定の認定理学療法士(全体の7%)、介護支援専門員(ケアマネ)


プロフィール:35才(8才のエルサ、1才の食いしん坊かいじゅうの親です)。モットーは「見聞を広める」こと。
実績と挫折:〈年間100冊読書家は波乱万丈でも楽しめる:1日30~70万のビジネスチャンスを捨て沖縄から県外へ
私の意識レベル:「パワーかフォースか」の意識レベルを測定してみた

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