悔いなく生きるために『マズローの自己実現』を理解する
やりたいことをやるだけが『自己実現』なのか?
やりたいことをやれば『自己実現』なのか?
言葉を言い換えてみます。
やりたいことをやれば『後悔』しないのか?
やりたいことをやれば『幸福』なのか?
表面的な『やりたいこと』をやるでは、きっと人生に悔いが残る。
じゃぁ、本当の自己実現て何?
やりたいことは何?
どうすれば自己実現になるのか?
【 自己実現のpoint 】
《マズローの自己実現を理解するメリット》
・成長し続ける
・人生の幅が広がり深くなる
・有意義な人生(死ぬ間際に後悔が無い)
《結論》
・一般的に云われている『自己実現』では物理的な成功までしか手に入れられない
・本質的な『自己実現』は物理的な成功欲求とは異なる
・『自己実現』は過程である
初めまして。
ひで汰こと“Hideyoshi”と申します。
こちらの記事『
【自己実現の落とし穴】マインド系セミナーより実践心理学』をあわせて読むと『自己実現』への理解が進みます。
一般的に云われている自己実現とは?
ビジネスやスピリチュアル界隈では『自己実現』や『引き寄せの法則』などの言葉が飛び交っています。
その中身は『願いを叶える』という部分に重きを置いています。
言い換えると
『願望を実現する』です。
多くは物理的な成功(金銭、名声、物欲)が多いのではないでしょうか。
幸せを掴む、社会の為と云いつつ…
望んでいる幸せではなく精神的苦しさやストレスも変わらない。
私の経験から通して『願望を実現する』ことと、
マズローが唱える本質的な『自己実現』とはどう違うのかを説明していきたいと思います。
私の事例から考える:夢を叶えるための活動
私は、2012年から2015年まで
本業の傍らセミナー企画活動を主宰。
スタッフは私を含めて2人で、その他に協力して頂けた方が数名いる程度でした。
本業の研鑽を行いながら、セミナー企画活動として毎月1回セミナーを開催している状況でした。
そのため、ほとんどの
休日は講師依頼業務・集客から会場調整、ブログHPの更新など多忙を極めていました。
サイドビジネスを育てて、起業する。
これが私の
夢見ていた自己実現(願望の実現)でした。
本心は『有名になる』『見返してやる』『お金持ちになる』ことでした。
多くの人が同じ考えを持ったことがあるのではないでしょうか。
私は、この考えを否定しません。
率直に云いますと、私の行っていたことは、
物理的な成功へは最短かもしれませんが、精神的な成功とは逆行している行為でした。
それを知ったのは、移住し第一線から身を引いた後でした。
これまでの活動の詳細はコチラ→〈
年間100冊読書家は波乱万丈でも楽しめる:1日30~70万のビジネスチャンスを捨て沖縄から県外へ〉
活動を通して変わったこと
〇活動を通して変わったこと
・自信がついた
・人脈が広がった
・経験が豊富になった
・他者の協力、チームの強さを知った
・下積みの重要さを知った(継続性、時間をかける、アイディア・活動を寝かせる)
物理的な成功を望むことに対して否定はしません。
得られるものは変え難いものだからです。
変わらなかったこと
〇変わらなかったこと
・精神的苦しさは変わらなかった
・コンプレックス、承認欲求、顕示欲は変わらない
幸せを掴むことや心の平穏には繋がりませんでした。
理由は、マズローの第4欲求(承認の欲求)を動機に持つ行動であったことが挙げられます。
※承認欲求:他者から承認や賞賛を得ることで満たされる。一時的であるため、満たされなくなるとまた他者から承認を得る必要がある。
自己受容もできず、自己肯定感も高まりませんでした。
物理的な成功では内面的な成功は得られない(人生の課題は解消されない)。
動機には
“成長したいから行う”成長動機と
“足りないものを満たすために行う”欠乏動機があります。
私の場合は、足りないものを満たすための欠乏動機でした。
→無名(おちこぼれ)だから有名になりたい。
→お金がないからお金持ちになりたい。
→あいつよりも劣っているから見返してやりたい。
つまり私の動機は私利私欲。
誰もが抱えている普通のことです。
再三いいますが、否定しているわけではなく、
それでは心の平穏は得られないということです。
だから、
精神的苦しさから解き放たれること、
コンプレックスを解消すること、
承認欲求・顕示欲から解放されることはなかったのです。
マズローは、足りないものはしっかりと満たすべきと云っています。
足りないのであれば、満たせばいいだけ。
逆に満たさなければ
抑圧となり精神的な病になる可能性も示唆しています。
物理的な成功と内面的な成功をあわせ持つことは可能です。
悪いことではありません。
『内面的な成功』を願うのであれば、『物理的な成功』を目指した行動とは違うということです。
自分の本心はどの部分が足りないのか?苦しい(解消したい)のか?に気付く必要があります。
結論:自己実現と願望実現は全く違う
・私の経験を通して、願いを叶える為の『自己実現(願望実現)』は本質的ではなかった
願い自体が『低次の欲求(欠乏動機)』をもとにしていた
・マズローの『自己実現』は自立的である
誰かに満たしてもらう必要がない
物理的な成功を指すのではない
精神(内面)的な成功をいう
・私の経験はマズローの云う『自己実現』とは異なっていた
内面的な成功は遠かった
※マズローが提唱する『自己実現』は難しいので、少しずつ輪郭を説明していきます。
まとめ
・願いを叶えるための願望実現(低次の場合)では満たされないことがある
・マズローの自己実現(自立的)とは異なる
・物理的な成功だけでなく、内面的にも成功することでより良い人生となるでしょう。
※文中には『成功』という言葉が多数使われていますが、適切でない箇所もあります。
分かりやすくするために『成功』という言葉に統一しています。ご了承くださいますようお願いします。
最後までお読みして頂きありがとうございました。
また、めんそ~れ~♪
《参考書籍》
アブラハム・H・マスロー/上田 吉一 誠信書房 1998年09月
エイブラハム・ハロルド・マスロー/小口忠彦 産業能率大学出版部 1987年03月
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